クラシックギターの魅力

「ギター」というと多くの方は「エレキギター」や「フォークギター(アコースティックギター)」を思い浮かべると思いますが、それらの祖になったのがクラシックギターです。「ガットギター」という言い方もしますが、これはガット(羊の腸で作った細い紐)を張っていたことに由来するので、ナイロン弦が主流の現在では「クラシックギター」の呼称でよいと思います。元々はスペインの「ビウェラ」という楽器から始まり、紆余曲折を経て、現在の6弦の形に落ち着きました。

ギターのように、指やピックで弾いて音を出す弦楽器のことを「撥弦楽器」と呼びます。撥弦楽器の歴史は、ヴァイオリンのような弓を使う「擦弦楽器」よりも古いのですが、いかんせん音量が大きくはないため、大衆性を持つには至りませんでした(マンドリン然り、バンジョー然り…)。クラシックギターもその例に漏れませんでしたが、弦楽器でありながら和声楽器(旋律だけではなく伴奏もできる楽器)であるため、一部のコアな作曲家・演奏家によって、独特の進化を遂げてきています。

現在のギターの主流は、エレキギターであることは間違いないですね。エレキギターは電気を通して音を増幅させることで、ギターの最大の難点とされていた「小さな音量」を一気に解決しました。それはそれで喜ばしいことではあるのですが、その反面で失われていった技術、陽の当たらなくなった技術がたくさん存在します。そういう「歴史に隠されたものの探求」が、クラシックギターの面白みのひとつであると思います。

また、先述の通り、クラシックギターは現在のギターの祖であるため、ギターの技術や知識の基本が揃っています。もちろん演奏技術も進化していきますから、エレキギターにあってクラシックギターにない技術もあります。ただ、クラシックギターの技術は他の全てのギターに通ずるので、どんなジャンルに行ったとしても、必ず強みになります。

そして何よりのセールスポイントは、色々な役をこなせるようになるということです。クラシックのソロはもちろんのこと、ギター弾き語りなど「歌」の場面でも重要な役割を持てます。また、アンサンブルをする時は、メロディにも伴奏にもベースにもパーカッションにもなれます。「ギターは小さなオーケストラ」と言われる所以ですね。まぁその分、器用貧乏にもなりがちではありますが、音楽全体を見渡せるようになるというのは、単に楽器を弾く以上の面白みを与えてくれるはずです。

というわけですが、多少はクラシックギターの良さが伝わりましたでしょうか? もし魅力を感じたなら、ぜひ一緒にクラシックギターを楽しみましょう! きっと周りから「すげぇ!なんでそんなことできんの!?」とか言われるようになります(^^♪